1200Wのヘアドライヤーを、東京電力の1kWh 36.4円の単価で10分使用した場合、電気代は 7.28円です。
ヘアドライヤーの電気代と、節約のコツについて詳しく解説します。
電気代・電気料金の計算
\ツールで電気代が計算できる!/

ドライヤーの最大ワット数は1200Wが多いよ
- 計算ツールは、平均的な従量電灯の2段階目の単価の場合の電気代目安です。
- あくまで概算です。目安としてご利用下さい。
- JavaScript が無効な場合は、ご利用いただけません。
- 電気料金は、「消費電力 × 使用時間 × 使用日数 × 電気料金単価」から計算しています。
- 大手電力10社を除く、新電力会社の単価で計算したい場合は、「その他」を選択して、単価を入力してください。
- 2025年(令和7年)9月27日時点の電気代単価です。
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かふ太
【家電製品協会認定 総合家電アドバイザー】
大手家電量販系の企業で20年以上のキャリア、現在もマネージャーとして勤務
ドライヤー1回(10分)あたりの電気代
一般的な1200Wのドライヤーで、1回の稼働時間を10分と想定し、1回あたりの電気代を計算しました。
ドライヤーの電気代
モード | 消費電力 | 1回(10分) | 1か月 (10分×30回) | 1年 (10分×365回) |
---|---|---|---|---|
HIGH(強風) | 1,200W | 約7.28円 | 約218円 | 約2,657円 |
LOW(弱風) | 600W | 約3.64円 | 約109円 | 約1,328円 |
COOL(冷風) | 35W | 約0.21円 | 約6.37円 | 約77.50円 |
- 計算式:1回10分の電気使用量(kWh)=消費電力(W)× 10分 ÷ 60分 ÷ 1000
電気代=使用量(kWh)× 36.4円(東京電力 従量電灯 第二段階)
上記のように、ドライヤーは使う風量モードによって、電気代に大きな差が出ます。
しかし風量モードは節電には関係ありません。
弱風は「髪のセットのため」にあり、冷風は「セットした髪を固定するため」にあるからです。
基本的な髪のドライは強風 で行ないます。
弱風や冷風はさいごの仕上げに使用します。
ドライヤーの電気代は強風で考えるのが本来です。
電力使用量単価「kWh」とは?1時間1000W使用した場合で解説

電力使用量を表す単価「kWh」は、「1時間に1000W使用した場合」という意味です。
仮に「1kWh」100円 の料金設定なら、1000W のドライヤーを 1時間 使うと 100円、2時間 使うと 200円 になります。
同じ「1kWh」100円 の料金設定で、2000W のドライヤーを 1時間 使うと 200円、2時間 使うと 400円 になります。
上記はあくまで電気使用量をわかりやすくした例えです。
実際の東京電力で計算すると、1200Wのドライヤーを1kWh 36.4円の単価で10分使用すると、7.28円の電気代になります。
電気の契約には従量電灯プランと時間帯別プランがある

電力会社との電気の契約には、使えば使うほど単価が上がる「従量電灯プラン」と、おもに深夜の電気代が安くなる「時間帯別プラン」があります。
電力会社によって、「時間帯別プラン」は「エコキュートや電気温水器を使用している」などの、条件を設けている場合があります。
使えば使うほど単価が上がる「従量電灯プラン」

「従量電灯プラン」は、電気を使えば使うほど、電気代の単価が上がる仕組みになっています。
電力会社によって単価は異なります。
ほとんどの場合は3段階の電気代単価になっています。
月の平均使用量
東京都を例にした月の平均使用量は、2~3人世帯の平均:約300kWhです。
従量電灯の第3段階開始は300kWhからになっています。
3段階の従量電灯
従量電灯が3段階になっている理由には、「ナショナルミニマム(最低生活水準)」の考え方があります。
生活必需な最低量に安い単価を設定し、生活困窮者に配慮しています。
標準的な家庭には2段階目の平均的な料金を設定しています。
電気使用量が多い人には、社会全体の負担を公平にする目的から、3段階目を割高にしています。
「電気事業法」などで全国一律で決められています。
電力会社 | 第1段階上限(kWh) | 第2段階上限(kWh) | 第3段階開始(kWh超) |
---|---|---|---|
東京電力 | ~120kWh | ~300kWh | 300kWh超 |
中部電力 | ~120kWh | ~300kWh | 300kWh超 |
関西電力 | ~120kWh | ~300kWh | 300kWh超 |
北海道電力 | ~120kWh | ~300kWh | 300kWh超 |
東北電力 | ~120kWh | ~300kWh | 300kWh超 |
北陸電力 | ~120kWh | ~300kWh | 300kWh超 |
中国電力 | ~120kWh | ~300kWh | 300kWh超 |
四国電力 | ~120kWh | ~300kWh | 300kWh超 |
九州電力 | ~120kWh | ~300kWh | 300kWh超 |
沖縄電力 | ~120kWh | ~300kWh | 300kWh超 |
従量電灯の1段階目のドライヤーの電気代
主要な電力会社の「従量電灯の1段階目」の単価で、「1200Wのドライヤーを5分使用した場合の電気代」は以下の通りです。
新電力会社は除いています。
電力会社 | 第1段階単価(円/kWh) | 5分電気代(円) | 備考 |
---|---|---|---|
東京電力 | 29.57 | 2.957 | 120kWh以下 |
中部電力 | 23.65 | 2.365 | 120kWh以下 |
関西電力 | 22.64 | 2.264 | 120kWh以下 |
北海道電力 | 24.27 | 2.427 | 120kWh以下 |
東北電力 | 28.05 | 2.805 | 120kWh以下 |
北陸電力 | 17.80 | 1.780 | 120kWh以下 |
中国電力 | 21.55 | 2.155 | 120kWh以下 |
四国電力 | 20.97 | 2.097 | 120kWh以下 |
九州電力 | 21.60 | 2.160 | 120kWh以下 |
沖縄電力 | 25.42 | 2.542 | 120kWh以下 |
従量電灯の2段階目のドライヤーの電気代
主要な電力会社の「従量電灯の2段階目」の単価で、「1200Wのドライヤーを5分使用した場合の電気代」は以下の通りです。
新電力会社は除いています。
電力会社 | 第2段階単価(円/kWh) | 5分電気代(円) | 備考 |
---|---|---|---|
東京電力 | 36.40 | 3.640 | 120超~300kWh以下 |
中部電力 | 31.88 | 3.188 | 120超~300kWh以下 |
関西電力 | 25.71 | 2.571 | 120超~300kWh以下 |
北海道電力 | 30.57 | 3.057 | 120超~300kWh以下 |
東北電力 | 36.37 | 3.637 | 120超~300kWh以下 |
北陸電力 | 21.71 | 2.171 | 120超~300kWh以下 |
中国電力 | 27.44 | 2.744 | 120超~300kWh以下 |
四国電力 | 23.57 | 2.357 | 120超~300kWh以下 |
九州電力 | 25.01 | 2.501 | 120超~300kWh以下 |
沖縄電力 | 28.55 | 2.855 | 120超~300kWh以下 |
従量電灯の3段階目のドライヤーの電気代
主要な電力会社の「従量電灯の3段階目」の単価で、「1200Wのドライヤーを5分使用した場合の電気代」は以下の通りです。
新電力会社は除いています。
電力会社 | 第3段階単価(円/kWh) | 5分電気代(円) | 備考 |
---|---|---|---|
東京電力 | 40.49 | 4.049 | 300kWh超 |
中部電力 | 27.46 | 2.746 | 300kWh超 |
関西電力 | 27.95 | 2.795 | 300kWh超 |
北海道電力 | 33.96 | 3.396 | 300kWh超 |
東北電力 | 29.25 | 2.925 | 300kWh超 |
北陸電力 | 23.42 | 2.342 | 300kWh超 |
中国電力 | 26.03 | 2.603 | 300kWh超 |
四国電力 | 30.47 | 3.047 | 300kWh超 |
九州電力 | 26.03 | 2.603 | 300kWh超 |
沖縄電力 | 31.24 | 3.124 | 300kWh超 |
深夜電力が魅力の「時間帯別プラン」

「時間帯別プラン」は、電気を使う時間帯によって単価が変わる仕組みになっています。
電力会社によって単価は異なります。
ほとんどの場合は深夜電力を安く設定しています。
時間帯別プランの深夜帯のドライヤーの電気代
主要な電力会社の「時間帯別プランの深夜帯」の単価で、「1200Wのドライヤーを5分使用した場合の電気代」は以下の通りです。
新電力会社は除いています。
電力会社 | プラン名 | 最も安い時間帯 | 電気代単価(円/kWh) | 5分間(1.2kW)電気代(円) |
---|---|---|---|---|
東京電力 | 夜トク8(エイト) | 23時~翌7時 | 31.84 | 3.18 |
関西電力 | eスマート10 | 22時~翌8時 | 15.53 | 1.55 |
中部電力 | スマートライフプラン(夜とく) | 21時~翌7時 | 16.63 | 1.66 |
北海道電力 | くつろぎナイト12 | 20時~翌8時 | 26.98 | 2.70 |
東北電力 | よりそう+ナイト&ホリデー | 22時~翌8時 | 27.32 | 2.73 |
北陸電力 | くつろぎナイト12 | 20時~翌8時 | 26.98 | 2.70 |
中国電力 | ナイトホリデーコース | 21時~翌9時 | 34.55 | 3.46 |
四国電力 | 時間帯別eプラン | 23時~翌7時 | 25.80 | 2.58 |
九州電力 | 電化でナイト・セレクト21 | 21時~翌7時 | 14.48 | 1.45 |
沖縄電力 | 時間帯別電灯 | 23時~翌7時 | 29.53 | 2.95 |
時間帯別プランの昼間のドライヤーの電気代
主要な電力会社の「時間帯別プランの昼間」の単価で、「1200Wのドライヤーを5分使用した場合の電気代」は以下の通りです。
新電力会社は除いています。
電力会社 | プラン名 | 中間時間帯 | 電気代単価(円/kWh) | 5分間(1.2kW)電気代(円) |
---|---|---|---|---|
東京電力 | 夜トク8 | 7時~23時(昼間全般) | 38.53 | 3.85 |
関西電力 | eスマート10 | 8時~10時・22時~23時 | 27.36 | 2.74 |
関西電力 | eスマート10 | 夏季平日8時~13時・16時~22時 | 30.11 | 3.01 |
中部電力 (平日) | スマートライフプラン(夜とく) | 7時~10時・17時~21時 | 28.61 | 2.87 |
中部電力 (土日祝) | スマートライフプラン(夜とく) | 土日祝7時~21時 | 28.61 | 2.87 |
北海道電力 | くつろぎナイト12 | 8時~20時 | 30.57 | 3.06 |
東北電力 | よりそう+ナイト&ホリデー | 8時~22時 | 36.37 | 3.64 |
北陸電力 | くつろぎナイト12 | 8時~20時 | 21.71 | 2.17 |
中国電力 | ナイトホリデーコース | 9時~21時(平日) | 27.44 | 2.74 |
四国電力 | 時間帯別eプラン | 7時~23時(昼間全般) | 23.57 | 2.36 |
九州電力 | 電化でナイト・セレクト21 | 7時~21時(朝・晩合算) | 25.01 | 2.50 |
沖縄電力 | 時間帯別電灯 | 7時~23時(昼間全般) | 28.55 | 2.86 |
時間帯別プランの生活時間帯のドライヤーの電気代
主要な電力会社の「時間帯別プランの生活時間帯」の単価で、「1200Wのドライヤーを5分使用した場合の電気代」は以下の通りです。
新電力会社は除いています。
電力会社 | プラン名 | 一番高い時間帯 | 電気代単価(円/kWh) | 5分間(1.2kW)電気代(円) |
---|---|---|---|---|
東京電力 | 夜トク8(エイト) | 13時~16時(ピーク) | 47.58 | 4.76 |
関西電力 | eスマート10 | 17時~21時(ピーク) | 35.92 | 3.59 |
中部電力 | スマートライフプラン(夜とく) | 17時~21時(ピーク) | 41.74 | 4.17 |
北海道電力 | くつろぎナイト12 | 17時~20時(ピーク) | 41.47 | 4.15 |
東北電力 | よりそう+ナイト&ホリデー | 17時~21時(ピーク) | 49.44 | 4.94 |
北陸電力 | くつろぎナイト12 | 17時~20時(ピーク) | 32.43 | 3.24 |
中国電力 | ナイトホリデーコース | 18時~21時(ピーク) | 37.65 | 3.77 |
四国電力 | 時間帯別eプラン | 17時~21時(ピーク) | 36.58 | 3.66 |
九州電力 | 電化でナイト・セレクト21 | 17時~21時(ピーク) | 38.07 | 3.81 |
沖縄電力 | 時間帯別電灯 | 17時~21時(ピーク) | 39.66 | 3.97 |
実際のドライヤーの電気代を計測するワットモニター

電気使用量を計測する「ワットチェッカー」を使用すると、実際の積算電力量を計測でき、電気代が分かります。

ドライヤー電気代を安くする6つの方法

意外にかかるドライヤーの電気代を安くするには、以下の方法があります。
体とは別のタオルを濡れた髪に使う
濡れた髪をドライヤーで乾かす前に、体を拭くのとは別のタオルを使うと、素早く髪を乾かせて電気代が安くなります。
「マイクロファイバータオル」など、吸水性が高いタオルがおすすめです。
「ヘアドライ手袋」を使う方法も同じ考え方です。
ドライヤーは髪の根元から乾かす
髪の表面ではなく「髪と髪のあいだに風を送りこむ」ように、「髪の根元からドライ」すると、素早く髪を乾かせて電気代が安くなります。
洗面所ではなく居間で髪を乾かす
洗面所ではなく、居間で髪を乾かすと、素早く髪を乾かせて電気代が安くなります。
湿度が高いほど、ドライ時間が必要だからです。
大風量で速乾のドライヤーを使う
「大風量を生みだす高性能モーター」を搭載したドライヤーは、同じワット数でも素早く髪を乾かせて電気代が安くなります。
おすすめは高効率な「ブラシレスDCモーター」を搭載したドライヤー。
「ブラシレスDCモーター搭載」のドライヤーは、「1万円台」から購入できます。
たとえば「テスコム マイナスイオンドライヤーTD760A」のようなモデルです。

速乾ノズルがあるドライヤーを使う
同じ風量でも、PANASONICの「速乾ノズル」は、髪を素早く乾かせます。

速乾のひみつは、吹出口の速乾ノズルが、弱い風と、強い風を同時に生みだすから。
髪を動かして、一本、一本に風がしっかりあたります。
温度低めの風で、髪の量が多めの人も、しっとりまとまりやすくなります。
エントリーモデルの「PANASONIC ヘアドライヤー イオニティ EH-NE7M」や、美しい髪に導くだけでなく、高性能モーターで節電にもなる「PANASONIC ナノケア EH-NA0J」が人気です。
ただしねこっ毛さんなど、髪質によっては別のドライヤーが合っている場合もあります。
ドライヤーは 髪質で選ぶのがおすすめ です。
\ねこっ毛さんにおすすめ!/

\多毛さんにおすすめ!/

\くせ毛さんにおすすめ!/

電力会社を変更する
電力会社を大手10社から 新電力会社に乗り換えると、電気代が安くなる 場合があります。
ただし深夜電力プランを用意していない電力会社もあるため、オール電化の人は注意が必要 です。
最近は深夜電力が使える、時間帯別プランを用意した新電力会社も出てきています。

ドライヤーの節電にならない間違った方法

以下の方法は同じ時間あたりの電気代は安くなります。
しかしドライ時間がかかるため、結果的に節電になりません。
場合よっては 髪や頭皮のダメージにつながるなど、別のリスクがあります。
節電のために温風と冷風を使いわける
冷風は髪を乾かしたあとに、セットした髪を固定するために使います。
冷風を使うと、「冷風でキューティクルを引きしめてツヤをだす」ことができるからです。
濡れたままの髪は、表面のキューティクルがはがれやすい状態です。

キューティクルがはがれた髪は、水分や栄養が流れでて、パサパサになりやすいよ!
節電のために冷風で髪を乾かそうとすると、髪が傷むだけでなく、頭皮の健康をそこなう可能性 があります。
髪は温風でしっかり乾かして、さいごに冷風で整えるのがおすすめです。

節電のために風量を使いわける
弱風は髪のセットに使います。
節電が目的ではありません。
弱風で髪を乾かそうとすると、冷風と同じ理由で髪や頭皮にリスクがあります。
ロングヘアの人は特に、しっかり髪を乾かす必要があります。
弱風で髪を乾かすのは、おすすめできません。
ドライヤー電気代まとめ
本記事ではドライヤーの電気代について解説しました。
1200Wのヘアドライヤーを、東京電力の1kWh 36.4円の単価で10分使用した場合、電気代は 7.28円です。
電力会社と使用時間、ワット数で電気代は異なるため、電気代計算ツールで目安を計算してみてください。
よくある質問(FAQ)
よくある質問にお答えします。
- ドライヤーの電気代はどれくらいかかるの?
-
たとえば東京電力で1200Wのヘアドライヤーを10分使うと、約7.28円です(2025年9月時点)。
- ドライヤーの電気代はどうやって計算するの?
-
「消費電力(kW) × 使用時間(h) × 単価(円/kWh)」で計算します。1200W(=1.2kW)を10分(=1/6時間)使った場合、1.2 × 0.167 × 36.4 ≒ 7.28円となります。
- 「従量電灯プラン」って何?
-
使えば使うほど単価が上がるプランで、ほとんどの世帯が契約しています。120kWhまで、300kWhまで、それ以上の3段階に分かれています。
- 「時間帯別プラン」はどう違うの?
-
深夜は安く、昼間や夕方のピークは高くなるプランです。夜にドライヤーを使うと電気代を安くできます。
- ドライヤーの電気代を安くする方法はある?
-
「髪をタオルでよく拭いてからドライヤーを使う」、「髪の根元から乾かす」、「湿度の低い部屋(居間など)で乾かす」、「大風量タイプのドライヤーを使う」、「電力会社やプランを見直す」などの方法があります。
- 実際の電気代を正確に知る方法は?
-
「ワットチェッカー」などの計測器を使えば、消費電力量がわかり実際の電気代を確認できます。
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